元脱力系CAみきまるの映えない日々

元日系CAのみきまるが、CA時代の思い出話や趣味について語ります。

CAにもとめられる資質~新型コロナウイルス騒動に思うこと~

連日コロナウイルスの報道ばかりで気がめいっている人もたくさんいらっしゃるのではないだろうか…

 

私も、手洗いうがい、アルコール消毒など、神経質に取り組んでいる。

 

 

 

さて、先日、JALの客室乗務員が新型コロナウイルス陽性というニュースがあった。

 

元日系CAの私からすると、

 

よく今まで感染者が出なかったな…というのが正直なところである。

そしてその思いは、現役CAの皆さんも同じようである。

 

というのは、CAは非常に過酷な状況で勤務にあたっているからである。

 

会社により、勤務の軽重はあるかもしれないが、

私が働いていたある会社では、

 

一泊二日で国内線勤務

その翌日は、二泊四日でヨーロッパへ

 

という勤務がざらにあったし、

 

今話題の中国路線の勤務などは、

 

始発で出社、中国往復便乗務、終電間際で退勤

 

という勤務形態になる。

 

 

不規則勤務や夜勤、時差などで私が現役のころはいつも疲れていた。

当然免疫力も弱っていたようで、よく風邪もひいていた。

風邪をひくと耳が詰まり、航空性中耳炎まっしぐら…ということにならないように、ケアが大変であった。

 

そして、一日に数えきれないほどの人々と接するし…

 

ということで、感染しない方が不思議に思えていた。

 

 

もちろん、機内では徹底した感染症予防策がとられているのであろうが…

 

 

 

日本国内の方針として、PCR検査数を増やさないということがあるようなので、

隠れ感染者がどこにいるかもわからない状況であるのは確かだ。

 

しかし仮に、報道で発表される以外に感染者がいない、ということで考えてみると

 

 

 

CAという人たちが、いかに強靭であるかがわかるだろう。

 

 

そして、この強靭であること

 

体力、気力ともに恵まれていること

 

が、CAに求められる、何よりの資質だと思う。

 

 

 

 

容姿や頭の回転の速さは?

 

と思うかもしれない。

 

もちろんそれはあった方がいい…

 

しかし、

 

 

自分自身のためにも、体力、気力、強靭さ

 

がいちばん大切だと思う。
仕事もプライベートも楽しむうえで欠かせないからだ。

 

 

 

意外に思われるかもしれないが、

 

CAはかなり病気で休職、退職する人が多い。

 

冒頭にも書いたが、

 

本当に不規則な勤務のため、自律神経を正常に保つことがとても難しい。

いっぱいいっぱいで、後輩に当たり散らす先輩もいた。

 

そう、健康な身体に、健全な精神は宿るのだ…

 

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昔、スチュワーデスと呼ばれていたころは、

 

一度フライトが終われば、1か月休み、など、

 

貴族のような勤務体系であったそうだが、

 

 

いまは全く違う、年間休日数125日という雇用条件の下、一般の事務職等と同じだけ働かなければならない。

 

外資系航空会社や国によってまちまちだが、ヒヤリングによりかなりの航空会社のCAの勤務時間は同じくらいのように感じた。

 

 

そんななかで、ステイ先のホテルでは体を休め、日本での休みの日は死んだように眠っているというCAも少なくないのだ。

 

 

しかし一方で、フライトが早めに終わったら六本木のクラブで遊び、

 

ステイ先では駐在員と合コン

 

という元気すぎるCAもいる。

 

 

しかも、驚くべきことに、後者の元気すぎるCAの方が多いのだ。

 

したがって、今回の新型コロナウイルスに関してはこんな噂が流れているのだとか。

 

 

もう、みんなかかっちゃって、完治して抗体ができちゃっているのかも知れない

 

 

もちろん、真偽は神のみぞ知る

 

…が、CAという人たちを身近で見てきた私は、

あながち間違いではないという気がしている。

 

 

 

 

 

 

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機内の思い出〜伊丹〜

大阪国際空港。通称伊丹空港

 

羽田-伊丹線は幹線としてかなり重要視されている路線である。

ビジネスマンが圧倒的な多い。

飛行時間は実質4.50分ほどだが、伊丹空港羽田空港の混雑の影響で、ラッシュアワーには遅れることも少なくない。

正直、新幹線を使ったらどうか?とよく思っていた。ケータイも使えるし、空港での待ち時間や保安検査の必要もない。

だが、あるビジネスマンの話によると、東京大阪間の3時間を座って過ごすのはしんどいのだと言う。

 

そんな伊丹線。まさに伊丹"戦"。

 

フライト時間は短いのに、お客様は多い。

グリーン車的クラス(敢えて名称は伏せておく)は常に満席。

そして機内販売の物品もよく売れる。

弊社飛行機によく乗ってくださるお客様もたくさん。

 

要するに、忙しい。

 

忙しい。。

 

ずっと頭の中では、天国と地獄が流れている。

 

 

ひとりにドリンクサービスする時間、約5秒。

小さな声でドリンクを聞いていく。

寝ているお客様を起こさないためだ。

お疲れのビジネスマンに配慮してのことだ。

 

…というのもあるが、実のところ、

 

なるべく早くドリンクサービスを一通り終わらせて、カートを収納してしまいたいのだ。

 

カートというのは、旅客機の中では欠かせないもので、車輪のついた棚のようなものだ。

 

その中にりんごジュースのパックやら水のボトルやら、氷、ストローやフタ、

機内販売用のカートには、機内販売の物品、

国際線では食事が入っている。

 

この棚を客席まで転がして運び、サービスをするのだ。

この棚は重く、しかも車輪がついているため、乱気流時には凶器になり得る。

 

とにかく、このカートをギャレーに収納しないまま、着陸態勢に入るわけにはいかないのだ。

 

伊丹線はとにかく時間が短い。

あと何列…と思っていたら、着陸態勢に入るチャイムが鳴る…ということが何度もあった。

 

まだドリンクを渡せていないお客様には申し訳なく思ったものだ。だが、それは決して私たちCAの手際のせいではない。

 

フライトはそのフライト毎に毎回異なる。

離陸してから気流が悪く、シートベルトサインが長い間消灯しないこともある。

そうすると必然的にドリンクサービスの時間は短くなってしまう。

 

多くのお客様が、ドリンクが貰えないことがあっても、「ありがとう」と飛行機を降りてくださる。

中には怒る人もいるが…

そのことについて、仕方ないじゃないか、と思いたくなると同時に、自分ならばやはり良い気持ちはしないな、とも思うのだ。

 

 

 

 

伊丹線に乗務していて特に思い出深かったこと。

 

それは、機内にディスプレイしておく飴の減りがとにかく早いこと!

 

 

関西のおばちゃんはよくアメちゃんをくれる…

 

そんなイメージがあったが、

まさにイメージ通り。

 

お客様の搭乗中に飴のカゴを観察していると、

 

まず、優先搭乗の子どもたちがアメを取っていく。

次によく飛行機にのるお客様がアメを鷲掴みに取っていく。

 

この段階で既に飴の残りは半分以下。

飴の補充をしてみる。

 

そして一般のお客様がひとり5つくらい取っていく。

 

また再び飴の補充をしたい…が、

 

あぁ、荷物入れがいっぱいになってしまった…

入れられるところを探さないと…

 

 

と忙しくしている間に、飛行機の出発時刻になる。

 

この話はまた後日。 

とにかくこのように、伊丹線では飴がどんどん無くなる。

 

 

関東出身の私にはものすごく面白い光景だった。

 

日本狭しといえど、意外とたくさんの文化が息づいている。

 

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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命 〜〜素人目線からの感想

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私はナタリーポートマンに詳しいわけでもなく、映画に詳しいわけでもなく、アメリカ史に詳しい訳でもない。なぜこの映画を観に行ったかといえば、パートナーが観たがっていたから。

そんな素人目線からの感想。

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【ジャッキー ファーストレディ 最後の使命】

3/31公開

六本木ヒルズにて。

スクリーン5という小さな場所。

 

※以下ネタバレあり※

 

 

 

 

ケネディ大統領夫人のジャクリーヌケネディの、ケネディ大統領が暗殺されてからの数日間を描く作品。

 

前半、ヒステリックな弦楽器のBGMとヒステリックなナタリーポートマンの演技。誰かの感想に、「アカデミー賞を意識したナタリーポートマンの演技にイライラした」とあったが、全くその通りだと思いこちらもイライラ。

 

イライラのあまり、ポップコーン(塩バター好き)を食べようとするが紙袋がカサカサ…自分のカサカサ音にもイライラする。

 

 

なぜこの女はこんなに夫の葬儀にこだわる?

国家予算とか色々使って、結局自分のためなんじゃないの?

 

と、ジャッキーが大嫌いになる。

 

が、我慢しながら見ていくと、

 

そういう映画なのかも?との思いが生まれる。

 

 

ジャッキーは夫が目の前で殺されてしまった不幸な妻

 

であると同時に、

 

大統領夫人なのである。

 

 

 

一般人ならば、怒り泣き叫び失神…などすればいい。

 

 

…が、大統領夫人として何をすべきか?

 

 

 

それを考えなければならない、彼女の賢さ故の悲しさ。

 

 

 

 

 

 ……

 

 

映画の中盤には神父が登場する。

 

 

神父への告白にジャッキーは、

 

 

彼女自身も、「自分のエゴのために、荘厳な葬儀にこだわった。」と言う。

 

 

それでいいじゃないかと不思議に納得してしまう。

 

 

 いつの間にか映画のストーリーなんてただの背景になり、

何故か私自身の人生についても考えてしまう。

 

 

大統領を務めた人でさえ、一瞬で存在は消えて無くなる。

 そしてすべての人はいつかは死ぬ。

死んだら自分はなくなる。

生きるってなんだろう。

どのくらい、自分の人生を悔いなく生きるか…

 

そんなことを考えた映画だった。

 

 

この映画の出来が良いか悪いか、評価は何点か、そんなことでは測れない、難しい映画だったように思う。