ジャッキー ファーストレディ 最後の使命 〜〜素人目線からの感想
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私はナタリーポートマンに詳しいわけでもなく、映画に詳しいわけでもなく、アメリカ史に詳しい訳でもない。なぜこの映画を観に行ったかといえば、パートナーが観たがっていたから。
そんな素人目線からの感想。
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【ジャッキー ファーストレディ 最後の使命】
3/31公開
六本木ヒルズにて。
スクリーン5という小さな場所。
※以下ネタバレあり※
ケネディ大統領夫人のジャクリーヌケネディの、ケネディ大統領が暗殺されてからの数日間を描く作品。
前半、ヒステリックな弦楽器のBGMとヒステリックなナタリーポートマンの演技。誰かの感想に、「アカデミー賞を意識したナタリーポートマンの演技にイライラした」とあったが、全くその通りだと思いこちらもイライラ。
イライラのあまり、ポップコーン(塩バター好き)を食べようとするが紙袋がカサカサ…自分のカサカサ音にもイライラする。
なぜこの女はこんなに夫の葬儀にこだわる?
国家予算とか色々使って、結局自分のためなんじゃないの?
と、ジャッキーが大嫌いになる。
が、我慢しながら見ていくと、
そういう映画なのかも?との思いが生まれる。
ジャッキーは夫が目の前で殺されてしまった不幸な妻
であると同時に、
大統領夫人なのである。
一般人ならば、怒り泣き叫び失神…などすればいい。
…が、大統領夫人として何をすべきか?
それを考えなければならない、彼女の賢さ故の悲しさ。
……
映画の中盤には神父が登場する。
神父への告白にジャッキーは、
彼女自身も、「自分のエゴのために、荘厳な葬儀にこだわった。」と言う。
それでいいじゃないかと不思議に納得してしまう。
いつの間にか映画のストーリーなんてただの背景になり、
何故か私自身の人生についても考えてしまう。
大統領を務めた人でさえ、一瞬で存在は消えて無くなる。
そしてすべての人はいつかは死ぬ。
死んだら自分はなくなる。
生きるってなんだろう。
どのくらい、自分の人生を悔いなく生きるか…
そんなことを考えた映画だった。
この映画の出来が良いか悪いか、評価は何点か、そんなことでは測れない、難しい映画だったように思う。